■接着・接合技術における最近の技術進歩
■最新のプラスチック加飾技術
■難めっき素材への無電解めっきを実現するナノコロイド触媒
■三次元X線イメージング法による異種材料接合の内部構造解析
■金属/異種材料接合技術「DLAMPR」工法に電磁誘導加熱を導入，金型不要を実現

■接着・接合技術における最近の技術進歩
本間精一（本間技術士事務所）
最近マルチマテリアル化のため異種材料との接合技術の開発が活発化している．公表されている接合技術は開発段階や応用段階の技術がありフェーズが異なっているので，本稿では接合法と接合機構の技術進歩にフォーカスして解説する．

■最新のプラスチック加飾技術
秋元英郎（プラスチックス・ジャパン，秋元技術士事務所）
最近のプラスチックの加飾の動向について，色という切り口より見ていく．なかでも高級感の演出に使われている金属色と黒色の表現について，その材料と表現の技術を，サンプルを交えながら紹介する．

■難めっき素材への無電解めっきを実現するナノコロイド触媒
堀内　伸（産業技術総合研究所）
無電解めっきは樹脂素材等非導電体に対して金属被膜を作製することを可能とする成膜法であるが，その成膜メカニズムは複雑であり，めっき膜の性質や密着性を制御することは容易でない．我々はこれまでめっきが困難であった樹脂素材へのめっきを可能とする貴金属コロイド触媒による無電解めっきプロセスを開発してきた．本稿では，本技術の概要，応用事例，更に密着メカニズムについて解説する．

■三次元X線イメージング法による異種材料接合の内部構造解析
松本章一（大阪府立大学大学院）
多孔質有機材料であるエポキシモノリスを用いた異種材料接合法（モノリス接合法）に三次元X線イメージング法を適用して接合試験片の内部や界面構造を直接観察し，高い接着強度と信頼性を持つ異種材料接合を開発した事例について詳細を述べる．

■金属/異種材料接合技術「DLAMPR」工法に電磁誘導加熱を導入，金型不要を実現
宇野孝之（ダイセルミライズ）
連続発振レーザーを用いた金属/異種材料接合のための表面処理技術「DLAMP」と，電磁誘導加熱を用いた金型レスの直接接合方法を組合せることで，金属と様々な樹脂（難接着樹脂，高融点樹脂等）との直接接合が可能であることが分かった．